歴史と街を次世代へ。定年後に挑戦したい「ボランティアガイド」の楽しみ方【濱西慎一】

歴史と街を次世代へ。定年後に挑戦したい「ボランティアガイド」の楽しみ方【濱西慎一】

こんにちは、濱西慎一です。

現役時代、都内のIT企業に勤めていた頃は、毎日が分刻みのスケジュールで、ゆっくりと街の風景を眺める余裕などありませんでした。しかし、定年を迎え時間にゆとりができた今、かつては素通りしていた近所の古い石碑や、何気ない坂道の名前一つひとつに深い歴史が刻まれていることに気づかされます。

最近は趣味の「城巡り」や「ウォーキング」を通じて、歴史的な背景を学ぶ楽しさに目覚めていますが、ふと思ったのです。この学んだ知識を自分の中だけに留めておくのはもったいない、と。

そこで今、私が新たな挑戦として注目しているのが、地域の魅力を伝える「ボランティアガイド(街の語り部)」という活動です。

ボランティアガイド(街の語り部)とは?

ボランティアガイドとは、その土地を訪れる観光客や地域の方々に対して、歴史、文化、自然などの魅力を無償(あるいは実費程度)で紹介する活動のことです。

単に「ここには昔、お城がありました」と事実を述べるだけでなく、そこにまつわる人間ドラマや、地元の人しか知らないエピソードを交えて、街の「物語」を語り聞かせる。まさに「街の語り部」としての役割を担います。

私、濱西慎一も、以前はお城の解説板を一人で黙々と読んで満足していましたが、ある時ガイドの方に声をかけられ、教科書には載っていない裏話を聞かせてもらったことで、その場所が何倍も輝いて見えた経験があります。

60代からのボランティアガイドがおすすめな理由

シニア世代がボランティアガイドを始めることには、実は多くのメリットがあります。

1. 健康的な「歩く」習慣が身につく

ガイドの仕事は、基本的にお客さんと一緒に街を歩くことです。

私のようにウォーキングを習慣にしている者にとって、誰かを案内しながら歩くことは、最高の健康維持になります。一人で歩くよりも責任感がある分、背筋も伸びますね。

2. 知的好奇心が刺激され、脳が活性化する

ガイドをするためには、その場所について深く知らなければなりません。歴史の再確認はもちろん、最新の観光情報や植物の知識など、常に学び続ける必要があります。

この「アウトプットを前提としたインプット」は、記憶力の維持にも非常に効果的だと感じています。

3. 社会との繋がりと「やりがい」

会社を離れると、どうしても社会との接点が減りがちです。しかし、ガイドを通じて全国から来る多様な世代の方々と交流することで、新しい視点を得ることができます。

「勉強になりました」「ありがとう」という言葉を直接いただけるのは、何物にも代えがたい喜びです。

ボランティアガイドが活躍できるフィールドは?

「ガイド」といっても、その活躍の場は多岐にわたります。私、濱西慎一が調べてみたところ、自分の得意分野やこれまでの趣味に合わせて選べるほど、選択肢は広いようです。

1. 歴史的な名所(城跡・神社仏閣・旧街道)

歴史的な名所(城跡・神社仏閣・旧街道)【濱西慎一】

これが最もイメージしやすい「語り部」ですね。お城や神社を訪れる観光客に、その由来や建築の工夫を説明します。「城巡り」や「御朱印巡り」などの知識がそのまま活かせる分野です。

2. 美術館・博物館・産業遺産

美術館・博物館・産業遺産【濱西慎一】

特定の施設内で展示物の解説を行います。特に「産業遺産」などは、理系出身の方や技術職だった方の知識が重宝される場面も多いと聞きます。昔の機械の仕組みを説明するのは、元IT屋としても少し惹かれるものがあります。

3. 公園や自然保護区(ネイチャーガイド)

公園や自然保護区【濱西慎一】

歴史だけでなく、植物や野鳥の知識を伝えるガイドもあります。ハーブ栽培やウォーキングが好きな方なら、季節ごとの草花の移ろいを案内するのも素敵ですね。

4. 街歩き・路地裏散策

街歩き・路地裏散策【濱西慎一】

「有名観光地」だけでなく、地元の商店街や古い坂道などを巡るコースです。地元の人間しか知らないような、とっておきの裏話や美味しいお店を紹介する。そんな親しみやすいガイドも非常に人気があります。

ITスキルを活かした「現代流」のガイド準備

現役時代にIT関係の仕事に携わってきた経験は、実はガイド活動でも大いに役立つのではないかと考えています。

たとえば、古い地図と現在の地図をタブレットで重ねて見せたり、言葉だけでは伝わりにくい当時の様子を画像資料として整理しておいたり。私、濱西慎一がもしガイドをするならば、ただ話すだけでなく、デジタルツールも活用して「視覚的にもわかりやすい案内」を目指したいところです。

膨大な歴史データを整理し、いかに分かりやすくプレゼンするか。これはまさに、IT業界で長年培ってきたスキルそのものだと思うのです。

ボランティアガイドを始めるための3ステップ

「自分に務まるだろうか」と不安に思う方もいるかもしれませんが、多くの自治体では初心者向けのサポートが充実しています。

自治体や観光協会の募集をチェックする

まずは、住んでいる地域の市役所や観光協会のホームページを覗いてみてください。多くの場所で「ボランティアガイド養成講座」が開催されています。

参考に、東京都品川区を拠点に活動するボランティアガイド団体「ガイドしながわ」の紹介ページのリンクを置いておきます。

参考 → ガイドとめぐる | しながわ観光協会

養成講座を受講する


講座では、座学での歴史学習に加え、先輩ガイドの横について歩く実地研修が行われます。接客のコツや、万が一の際の安全管理についても学べるので安心です。

地域の「得意分野」を見つける

最初からすべてを完璧にする必要はありません。「江戸時代の歴史なら任せてほしい」「この公園の草花に詳しい」など、自分の興味がある分野から少しずつ広げていくのが、長く続ける秘訣です。

濱西慎一が考える、これからの「地域活動」

ボランティアガイドは、単なる趣味の延長ではなく、地域の大切な資産を次世代に引き継ぐ「架け橋」のような仕事だと思います。

私たち60代には、これまで社会で培ってきた経験と、定年後の豊かな時間があります。その二つを掛け合わせて、自分が住む街、あるいは愛する歴史的な場所に貢献できるというのは、とても贅沢で幸せなことではないでしょうか。

会社員時代には味わえなかった、「地域の一員として誰かの役に立つ」という感覚。それを求めて、私も一歩踏み出してみようと思っています。

まとめ

今回は、定年後の新しい挑戦として「ボランティアガイド」の魅力をお伝えしました。

これまでの知識を活かし、足腰を鍛え、そして何より人との出会いを楽しむ。そんな「街の語り部」としての生活は、私たちのセカンドライフをさらに彩り豊かなものにしてくれるはずです。

もし、お近くの街でタブレットを片手に歴史を熱く語っている60代の男を見かけたら……それはもしかしたら、私、濱西慎一かもしれません。

その時は、ぜひ気軽に声をかけてくださいね。

Posted by hamanishi