御朱印巡りで四季折々の風情を楽しむ【濱西慎一】
こんにちは、濱西慎一です。根強く人気のある趣味である「御朱印あつめ」。このサイトを見て頂いている方の中にも、すでに御朱印あつめを趣味として楽しんでいる方もいるかもしれませんね。
私は、癒しを求めて神社や寺院への参拝をするのですが、時間の都合などを見て可能であれば、その際に訪れた神社や寺院の御朱印もいただくことにしています。御朱印は「神仏とのご縁の記録」だという考え方がとても素敵だと思っているからです。
今回は、「御朱印あつめ」「御朱印巡り」を趣味にすることについて書いていきたいと思います。
御朱印とは?
「御朱印」とは、神社や寺院で参拝の証として押印される印章およびその印影のことをいいます。参拝した神社や寺院特有の押印のほか、参拝した日や神社・寺院名などの情報が書かれていることが多いです。
その起源は、江戸時代の納経帳と言われています。寺院において写経(または、納め札)を奉納した証明として頂く「しるし」ということですね。一時は観光などのスタンプブーム(ホテルや鉄道の駅などにあったもの)に紛れてしまった時代もあったようです。
現在では、本来の宗教的意味・価値が重視され、御朱印は単なる「参拝記念スタンプ」ではなく、写経を納めることまではしなくても参拝時の「授与品」「神仏とのご縁の記録」として「御朱印帳」に頂けるようになっているのがメジャーです。
御朱印集めを趣味にするメリット
御朱印集めを趣味にするメリットについて考えてみました。
神社や寺院への興味が増す
御朱印をきっかけに、訪れる神社や寺院に祀られている神様や仏様、その地域の歴史などに興味を持つ人もいるでしょう。
神社や寺院には、その場所の由緒や祀られている神様・仏様などの説明書きが置かれている場合もあります。もし見つけたら、しっかり読んでみる事をおすすめします。
歴史に思いを馳せるのも良いですね。あるいは、何かの縁を感じて生涯忘れられない思い入れのある場所になるかもしれません。
旅の楽しさが増す
神社や寺院で頂いた御朱印には、頂いた日の日付が入ります。そのため、後から見返した際に頂いた日1日の出来事を思い出しやすいというメリットがあります。
「参拝すること」が一番大切とはいえ、その神社・寺院でのみ販売されている御朱印帳や御守り、限定デザインの御朱印を頂けるのは嬉しいですよね。御朱印帳を旅のコレクションとして集めている方も多いようですよ。
生涯を通して続けられる趣味になる
様々な神社や寺院へ参拝し、その場所の御朱印を頂くというのは、若い人はもちろん歳を重ねても続けられる趣味となります。
きっかけは「御朱印が欲しい」という理由だったとしても、わざわざその地に訪れて参拝する、外出するモチベーションにも繋がります。スポーツなどのように激しく身体を動かすようなことはありませんが、健康的な趣味だとも言えます。
御朱印巡りに必要なもの
御朱印をいただきに行く際に必ず用意しておきたいものについて解説します。
御朱印帳
御朱印をいただく際には、必ず専用の「御朱印帳」を用意しましょう。市販のノートやメモ帳を代わりに使うのはマナー違反です。
「御朱印帳」とは、御朱印専用の帳面です。御朱印あつめがブームとなった現代では文具店や通販などでも入手できますが、参拝した神社や寺院でも購入することができます。
種類は大きく分けて「蛇腹型」と「和綴じ型」の二種類。最近では書置きの御朱印を綺麗に保存するためのファイルタイプの御朱印帳や少し大き目に作られたワイドタイプの御朱印帳なども見かけるようになりました。
神社や寺院で入手できる御朱印帳はその場所の歴史などに由来した特別なデザインのものが多いのでおすすめですよ。
また、御朱印帳を綺麗に持ち運ぶためのカバーやとじ具なども様々なものが販売されています。自分の好きなように小物を集めてカスタマイズする楽しみもありますね。
小銭
御朱印を頂く際のお代のことを「初穂料」や「納経料」と言います。その金額は(もちろん神社や寺院によって違いはありますが)おおむね300円〜500円程度、2ページ分使うような凝ったデザインや限定デザインのものに関しては1,000円前後となる場合もあります。
また、明確に金額が設定されておらず、「お気持ち」「志納」となっているところもあります。その場合は、だいたい300円〜500円程度を納める人が多いようです。
大きな神社や寺院であれば初穂料・納経料を1,000円札で納めた場合時に「700円のお戻し」です、と返してくれる場合もありますが、地方などのちいさな場所ではお戻用の小銭を準備していないところもあります。
基本的な考え方として御朱印は「買う」ものではありませんので、出来るだけお釣りが出ないように100円玉を小銭入れなどに準備して行くのが賢明です。
マナーは大切!御朱印を頂く際に気を付けること
御朱印は、単なる参拝記念スタンプではありません。集める事の楽しさにメリットがあることは確かなのですが、御朱印をいただく神社や寺院へはしっかりと「参拝」することがマナーです。
参拝する神社や寺院の由緒や祀られている神様・仏様を事前に勉強してから行くのも良いでしょう。事前情報を入手しておくことは、マナーの面以外にも実際に訪れた際の楽しさに繋がります。
また、基本的に御朱印は参拝後にいただくのがマナーとなっています。参拝をせずに御朱印だけ頂くという行為は絶対にやめましょう。稀に、交雑緩和の対策のため、参拝をしっかり行う事を前提に「御朱印希望の方は参拝前に御朱印帳を預けて下さい」というルールになっている神社・寺院もあります。
どちらにせよ、訪れる神社・寺院のルールを守ることが大切です。公式サイトやSNSなどで事前に情報を入手しておくと安心ですね。サイトやSNSには受付時間なども掲載されていることが多いので確認しておきましょう。
まとめ
今回は、御朱印巡りの魅力について解説しました。旅の思い出のひとつとして神社や寺院に参拝し御朱印をいただく方が多い印象ですが、御朱印は期間限定のものや華やかなデザインのものなど様々であるため、お気に入りの神社や寺院に何度もお参りするのも楽しいです。
あくまでもメインは「参拝」であり、「御朱印をいただく」のを目的にしては本末転倒となってしまうとはいえ、御朱印をきっかけとして実際に神社や寺院の現地に赴き参拝するのは良いのではないかなと個人的には思います。
御朱印巡りをする際にはしっかりマナーを守り、その地の神様や仏様を敬う気持ちを忘れないように楽しみましょう。