本格珈琲を美味しく楽しむ方法【濱西慎一】

本格珈琲を美味しく楽しむ【濱西慎一】

こんにちは、濱西慎一です。「珈琲を趣味にする」という事を考えると、自分で淹れることを想像するかもしれませんし、それもすごく素晴らしい趣味だと思います。

でも、初心者が突然「ちゃんとした」珈琲を淹れるために、道具を揃えて豆を買って挽いて……という手間を考えると、突然億劫になってしまいますよね。

そんな人でも「趣味としての珈琲」を楽しめるように、今回はもっともっと初歩的な「専門店へ拘りの珈琲を飲みに行く」という視点も含めて紹介していきたいと思います。

珈琲を趣味にするメリット

珈琲を趣味にするメリットとして、どのようなことが考えられるでしょうか。

まず、「珈琲を趣味にする」というのは老若男女問わず誰でも出来ます。趣味として始める敷居も低く、珈琲の専門店(カフェ)で飲むという立場なら即日始めることができます。

珈琲を趣味にしている人はとても多いので、カフェやSNSなどで珈琲仲間もたくさん作る事が出来ます。美味しい珈琲を出してくれる喫茶店はたくさんありますし、普段家に引きこもりがちな人は外に出る良い機会になるかもしれません。

また、珈琲もワインなどと同じように知識があればあるほど深く楽しめる趣味でもあります。勉強のし甲斐があり、新しい事を知るのが楽しいという方にも向いています。

珈琲豆の選び方や味の違いなど

珈琲は、植物学で言うと「アカネ科 コフィア属」に分類される樹木の「種子」が原料となっています。

ここでは、珈琲の「味」に関する豆の産地(銘柄)やローストの方法、ドリップの方法などの種類をまとめています。数種類の珈琲を提供している店では、よく「苦味と酸味」「ローストの種類」などがメニューに記載されていることがあります。

今回紹介するのはほんの基本的な情報ですが、この知識があるだけでも、少しだけ珈琲を選ぶ際の参考になると思います。

豆の産地(銘柄)

珈琲を注文する時などによく見る「ブラジル」「コロンビア」「グァテマラ」……珈琲の銘柄は、産地となった国や土地の名前がそのまま使われていることが多いです。

「ブルーマウンテン」や「キリマンジャロ」もそうです。例えば、ブルーマウンテンはジャマイカ東部にあるブルーマウンテンという山から付けられています。

それぞれの豆をもう少し詳しく見てみましょう。

ブラジル

その名の通り、ブラジルを産地とした珈琲豆。「ブラジル」にも様々な種類があるが、サントス港から輸出される「ブラジル・サントス」は特に有名。

【ブラジルの特徴】

  • クセがない、あっさりした味わい
  • 苦味と酸味のバランスがとれている
  • ほんのりと甘い香り
  • 焙煎方法はどれでも対応、オールマイティー
  • 初心者におすすめ

コロンビア

コロンビアを産地とした珈琲豆の総称。「最高品質のエメラルドが採れること」「良質な珈琲を産む雄大なアンデス山脈」をかけた最高品質の珈琲豆「エメラルドマウンテン」が有名。

【コロンビアの特徴】

  • 酸味が強め、豊かな香りとコクがある
  • 爽やかで落ち着きのある上品な味
  • 北部、中部、南部でも味が変わる

グァテマラ

グァテマラは中南米、メキシコの南に位置する国。日本のおよそ1/3程度の国土であるにもかかわらず、珈琲の生産量は世界第10位である珈琲生産大国です。アンティグア地方で採れる「グァテマラ・ブルーレイク」が有名。

【グァテマラの特徴】

  • 花のような香りとフルーティーな酸味
  • 重厚感のあるコク
  • 後味は甘く苦味が少なめ
  • ブレンドにもよく使われる

ローストの方法

大きく分けると「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の3つがあり、細かく段階を分けると8段階にすることができます。浅煎りになるほど酸味が強く、深煎りになるほど苦味が強くなります。シティローストが一番人気です。

【ローストの種類】

浅煎り ライト
シナモン
中煎り ミディアム
ハイ
深煎り シティ
フルシティ
フレンチ
イタリアン

ドリップ方法

珈琲のドリップ方法、実はたくさんあるのですが、その中でもよく聞く4つの方法を紹介します。

ペーパードリップ

ペーパードリップ

珈琲のドリップ方法として一般的に一番想像しやすいのがペーパードリップかと思います。ペーパーフィルターを使って珈琲を抽出する方法で、抽出時に珈琲の油分が紙に吸われるためスッキリとした味わいになります。

ネルドリップ

ネルドリップ

ネルドリップは、袋状にしたフランネルという生地(布)をフィルターにして珈琲を抽出するドリップ方法です。ペーパーは使い捨てですが、これは金属フィルターなどと同じように何度も使用できます。

ペーパーよりも目が粗いので、油分が少し多くなりまろやかな口当たりになります。

サイフォン

サイフォン

蒸気圧を利用して珈琲を抽出するドリップ方法です。喫茶店に入ると、よくこの方法で淹れてくれるところがあります。自分でお湯を注ぐ方法のドリップ方法とは異なり抽出者の技術の差が出にくいので、安定して同じ味を引き出すことができます。

フレンチプレス

フレンチプレス

「フレンチプレス」という器具を使って行うドリップ方法です。器具に珈琲の粉とお湯を入れ、頃合いになったら上からフィルターのついた蓋を押し下げるという方法で珈琲を抽出します。

フィルターは金属で珈琲の油分をそのまま抽出できるため、珈琲豆本来の味を引き出しやすいドリップ方法です。

もっとこだわるなら自分で淹れてみるのも楽しい

珈琲はとても奥深い飲み物です。専門店で淹れてもらったものを飲んでいるうちに、「自分でもこの味を再現してみたい」「自分で好きなオリジナルブレンドを作ってみたい」と考える方もいるはず。

自分で珈琲を淹れることが趣味になると、(最初に道具を揃えるための初期費用を除けば)1杯あたりの値段がぐっと下がるので節約にもなります。

最初に揃える道具も、まずは必要最低限お手頃価格のものを買ってみて、こだわりたくなったものを買い足していくのがおすすめですよ。

まとめ

珈琲を趣味にする、しかも初歩の初歩である「喫茶店へ飲みに行く」ことにフォーカスしてメリットや珈琲の選び方などを紹介しました。

「飲みに行く」のを趣味にするなら、誰でも今すぐに始められる珈琲。読書が好きな方なら、静かでお洒落なカフェで珈琲と読書をどちらも楽しむのも良いですし、自分で道具を買って美味しい珈琲を追及していくのも楽しいと思います。

ぜひ、自身のライフスタイルに合った珈琲ライフを楽しんでくださいね。

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Posted by hamanishi