城巡り~歴史を感じ、観光も楽しむ~【濱西慎一】

こんにちは、濱西慎一です。

以前、御朱印巡りを紹介する記事を書きましたが、今回はそれに少し似た「城巡り」を紹介したいと思います。あまり知らない方も多いかもしれませんが、日本のお城では登城記念の「御城印」を頒布している場所があるんですね。

これは、参拝の証である「御朱印」とは違い、訪れた記念スタンプのようなもので、気軽に集められるものなんです。

今回は歴史や武将、刀などが好きな方はもちろん、何かをコレクションすることが好きな方にもオススメな城巡りについて紹介していきます。

お城を巡る魅力

日本古来の城は、その魅力的な佇まいはもちろん、その城にまつわる歴史的なストーリーが必ずあるものです。

一見同じように見える日本の城ですが、よく観察してみるとそれぞれに特徴があることがわかります。例えば、名古屋城の金のしゃちほこなんかが有名ですよね。

「御城印」を集めるコレクターも

神社やお寺で授与してもらう「御朱印」のコレクターは多くいると思いますが、御朱印のお城版とも言える「御城印(ごじょういん)」のコレクションも楽しいです。

御城印は御朱印(=参拝の証として授与されるもの)と違い、登城記念として頒布されているものであるため、御朱印よりもずっとフランクなスタンプラリー気分で収集することができます。

2023年現在で約1600以上の城がこの御城印を頒布しており、それぞれ城主の家紋や花押などの印が押されています。

お城巡りの見どころ

お城を巡る際の見どころを紹介します。

天守閣

天守閣(天守)は城の中心部に作られた大きな建物で、一般的に「城」と言われた時に一番に思い浮かぶものです。

石垣

大きな岩を積み上げて作られている石垣は、敵の攻撃から城を守るために作られた屈強な壁です。城によって積み上げ方が違っていたり、特殊な岩の形がパワースポットとして話題になることもあったりします。

城の周りを囲むように作られた堀は、敵の侵入を防ぐためのものです。中には、堀に水を張って川のようにした水堀などがあります。

城門など

城を巡る際にはどうしても天守閣に目が行きがちですが、城門など敷地内に作られた様々な施設もよく観察してみましょう。当時の城が、一帯の人々にとってどのような存在だったかが見えてくるはずです。

内部

天守閣の内部が歴史資料館として公開されている場合は、ぜひ内部を覗いてみましょう。天気の良い日であれば、最上階から城下を眺めることができます。

城巡りはどこへ行く?全国おすすめの城4選

これから新しく城巡りを趣味にしてみようと考えている方におすすめの城を全国から4つピックアップしてみました。

もちろん、ここで紹介する以外にも魅力的な城はたくさんありますので、自分の好きな武将が関係している場所や行きたい観光地などに合わせて選んでみて下さい。

松本城(長野県)

国宝にもなっている長野県の松本城。戦国時代に造られた深志城が始まりとされており、現存する五重六階の天守の中で日本最古の城です。

大天守も見どころが多くありますが、敷地内には見どころがたくさんあるため、しっかりお城巡りを堪能したいという方はぜひ足を運ぶことをおすすめします。


2023年10月から、新たに石川家の御城印が頒布開始されました。
以前からあった戸田家・小笠原家の御城印と合わせて3種類の御城印があります。

【アクセス】
住所:〒390-0873 長野県松本市丸の内4−1
JR篠ノ井線「松本駅」下車 徒歩約20分
バス停「松本バスターミナル」発→「松本城・市役所前」下車(乗車時間約10分)

【観覧料】
個人 大人:700円 小・中学生:300円 小学生未満:無料

【開場日】
年末(12月29日~31日)を除き無休 ※時期により開場時間が異なる

【公式サイト】
https://www.matsumoto-castle.jp/

鶴ヶ城(福島県)

福岡県にある鶴ヶ城(会津若松城)と聞くと、戊辰戦争で旧幕府側として最後まで戦い抜いた会津藩を思い浮かべる方も多いでしょう。豪雪地帯の冬を乗り越えるため、鉄分入りの釉薬を塗った赤瓦の屋根が特徴的です。

鶴ヶ城の天守閣(博物館となっている内部)は2023年4月にリニューアルオープンされ、鶴ヶ城にまつわる幕末の物語をデジタル技術を用いて体験することができるようになりました。


鶴ヶ城の御城印は歴代城主の家紋を並べたデザインとなっていて格好良いですね!写真のものの他、桜や元旦など季節限定のデザインもあるようです。

【アクセス】
住所:〒965-0873 福島県会津若松市追手町1−1
JR各線「会津若松駅」下車→バス停「会津若松駅前」発→「鶴ヶ城入口」下車(乗車時間約30分)

【観覧料】
個人 大人:410円 小人:150円(三施設共通券:730円 茶室麟閣共通券:520円)

【開場日】
無休

【公式サイト】

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姫路城(兵庫県)

兵庫県にある姫路城。シラサギが羽を広げたような優美な見た目から「白鷺城(はくろじょう、しらさぎじょう)」という愛称で呼ばれることもあります。

平成5年の12月に、奈良の法隆寺とともに日本で初の世界文化遺産として登録されたことでも知られており、非常に見ごたえのある城です。


姫路城の御城印は不定期にデザインを刷新しているそうです。世界遺産登録30周年を記念して2023年12月よりこれまで制作した5家の城主の御城印と新デザインとなる結城松平家の「左三つ巴」デザインの6種類を販売するようです。

【アクセス】
住所:〒670-0012  兵庫県姫路市本町68
JR各線「姫路駅」下車→バス停「姫路駅北口」発→「大手門前」下車(乗車時間約5分)
山陽電気鉄道本線「山陽姫路駅」から徒歩約12分

【観覧料】
個人 大人:1000円 小人:300円 小学生未満:無料

【開場日】
年末(12月29日・30日)を除き無休 ※時期により開場時間が異なる無休

名古屋城(愛知県)

愛知県名古屋市にある名古屋城。広大な敷地と天守閣の「金のしゃちほこ」で有名で、別名「金鯱城」「金城」とも呼ばれています。江戸幕府を開いた徳川家康が築いた城ということもあり、当時の徳川家の権力を知らしめるための豪華絢爛な造りも魅力です。

敷地内に重要文化財がたくさんあるため、どう回れば良いか悩むかもしれません。そんなときは、公式サイトに掲載されているおすすめコースを参考にしてみると良いですよ。


名古屋城も季節や企画で様々な種類の御城印があるようです。

【アクセス】
住所:〒460-0031愛知県名古屋市中区本丸1-1
名城線 「名古屋城駅」下車 徒歩約5分
瀬戸線 「東大手駅」 下車 徒歩15分

【観覧料】
個人 大人:500円 名古屋市内高齢者:100円 中学生以下:無料

【開場日】
年末(12月29日~1月1日)を除き無休 ※催事等により変更となる場合あり

まとめ

日本が誇る城を巡りながら、歴史の勉強をしたり日本独自の情緒に触れる事ができる城巡りを紹介しました。近年では御城印の収集を趣味にしている人も多いので、御城印帳を持って散策に出かけてみるのも良いでしょう。

桜や紅葉など、季節によって景色が変わる点もポイント。お気に入りの武将がいる方は、その武将に縁のある城を巡ってみるのも楽しそうですね。

Posted by hamanishi