ワインや日本酒などのお酒を学ぶ【濱西慎一】

ワインや日本酒などのお酒を学ぶ【濱西慎一】

こんにちは、濱西慎一です。最近では会社の飲み会などは減っているとは言いますが、個人的に家で好きなお酒を飲むのを楽しみにしている方は多いと思います。

今回はワインや日本酒などお酒の勉強方法や資格についてまとめてみました。

ワインや日本酒の勉強方法

ワインや日本酒を勉強するには、以下のような方法があります。

  • 独学で調べる
  • ワインや日本酒のイベントに参加する
  • スクールや通信講座で勉強する

独学で調べる

お酒に関する書籍はたくさんありますし、今ならネットでも情報がたくさん載っています。

一度にたくさんの文字を読むのが辛いという方は、マンガなどを使って少しずつ知識を付けていくのも良いと思います。ドラマ化されたこともある『夏子の酒』や『神の雫』などが有名ですよね。

YouTubeなどの動画サイトを見て勉強するという方法もあります。

このような詳しい動画を公開している方もいるので、自分で勉強しやすい動画を探してみるのも楽しいかもしれません。

ただしネットの情報は個人の主観が強く現れている情報も多いので、ひとつの情報を鵜呑みにするのではなく、複数の情報を比べて判断したり、概要としての知識を身に着けるために活用したりするのがおすすめです。

ワインや日本酒のイベントに参加する

ワインや日本酒のイベントに参加するのも、実際に味を体験しながら勉強できるので、趣味のように楽しめます。

ワインが好きなら、全国のワイナリーやシャトーを回るのも良いかもしれません。ワイナリーの見学ツアーを行っているところや、歴史のあるシャトーだとミュージアムが併設されているところもあるようです。

例えば、上の動画にある茨城県の「牛久シャトー」には「日本のワイン王」と呼ばれる神谷伝兵衛の「神谷傳兵衛記念館」があります。

ちなみに「事務室(現:本館)」「醗酵室(現:神谷傳兵衛記念館)」「貯蔵庫」が国の重要文化財にもなっていて、2020年6月には日本遺産にも登録されてる歴史的価値の高い建物です。

本館の中には入れませんが、醗酵室(今は神谷傳兵衛記念館)とともに改装されてレストランとなっている貯蔵庫も見る事が出来ます。

スクールや通信講座で勉強する

自分で色々調べて独学で勉強するのは、マイペースに勉強したい人には良いかもしれませんが「途中で飽きたりしたらどうしよう」という方もいると思います。

カリキュラムがしっかり組まれてテキストもあって、学ぶ環境が整っている(ある意味、後戻りが出来ない)という方が合っている!と思う方は、やはりスクールに通ったり専用の通信講座を受講したりするのが良いでしょう。

ワインスクールのサブスクもあるようです。

独学やイベント参加に比べて金銭的な負担は大きいですが、自宅に毎月ワインが届くタイプのワインスクールは知識をつけながら色々なワインを飲み比べできますし、きっとワイン好きにはたまらないと思います。

お酒に関する資格を調べてみた

お酒に関する資格を調べてみた(濱西慎一おすすめ、新たに始める大人の趣味)

折角勉強するなら、その成果を目に見える形にしたい!明確な目標を持って勉強したい!と思うもの。自分の知識を確かめるには、やはりお酒に関する資格に挑戦してみるのが良いかと思います。

ワインや日本酒に関する資格はたくさんありますが、その一部をまとめてみました。

ワインに関する資格

ワインに関する資格と言えば「ソムリエ」を思いつく方がたくさんいると思います。

でも、一般的にソムリエの資格として有名な「一般社団法人日本ソムリエ協会」で認定している資格を取りたい場合、指定されたお酒関係の仕事に通算3年以上従事し、受験時点で月90時間以上勤務していないと受験資格すらないんですよね。所謂プロ用の資格です。

ワインに関する資格は調べてみるととても多くの種類があったので、今回はできるだけ初心者でも頑張って勉強すれば取れそうだと感じたものを中心にまとめています。

ワイン検定

主催 全日本ソムリエ連盟(ANSA)
実施 2015年~
級位 5級~1級
受験料 5・4級:各1,000円
3級(CBT):4,650円
3級(会場):3,650円
2級:4,200円
1級:5,250円
公式サイト https://ansa-w.com/wine-kentei/

こちらは、全日本ソムリエ連盟(ANSA)が主催しているワイン検定です。「ワインの魅力を消費者のみなさまに知っていただく機会を広く提供し、消費者がワインをもっと楽しんでいただくことを目的」として実施された試験と説明されています。

ネットで24時間受験可能な5級・4級は、勉強の力試しにも最適かと思います。3級の試験は全国47都道府県のテストセンターで受験できる「CBT試験」と、3月・9月に指定会場で開催される「会場試験」のどちらかを選択することができます。

2級・1級は「会場試験」のみ。受験資格は、5〜3級は誰でも、2級は3級合格者(または、ANSAのワインコーディネーター/ソムリエ認定者)、1級は2級合格者となっています。

J.S.A.ワインエキスパート

主催 一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)
実施 1996年~
級位 上位資格:J.S.A.ワインエキスパート・エクセレンス
受験料 ■1次試験1回受験
会員:20,380円/一般:29,600円■1次試験2回受験
会員:25,220円/一般:34,440円※1次試験から受験の場合
※1次試験~3次試験の受験料+テキスト代込み
公式サイト https://www.sommelier.jp/exam/index.html

先ほど「ソムリエはプロ用の資格」と書いたんですがこちらは同じ「一般社団法人日本ソムリエ協会」が主催する一般のワイン愛好家のための資格です。そのため、職歴や経歴は不問で満20歳以上なら受験することができます。

試験の形式や公式テキストなどはプロの「ソムリエ」に近く、合格率にもさほど違いがないため、アマチュア用の資格とはいっても限りなくプロに近い難易度だと言えます。

ちなみに、30歳以上でJ.S.A.ワインエキスパートの資格を得てから5年目以降になると、上位資格である「J.S.A.ワインエキスパート・エクセレンス」の受験が可能になりますよ。

J.S.A.ワイン検定

主催 一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)
実施 2012年~
級位 ブロンズクラス、シルバークラス
受験料 ブロンズクラス:11,000円/9,020円(テキストなし)
シルバークラス:15,000円/11,700円(テキストなし)※テキスト代込み
公式サイト https://www.winekentei.com/

J.S.A.ワイン検定は、ワインに興味を持った人を対象に、ワインの基本的な知識を持ってもらうために一般社団法人日本ソムリエ協会が主催した検定試験です。J.S.A.が主催する試験の中では一番初心者向けの内容です。

ブロンズクラスは満20歳以上であれば誰でも参加可能で、シルバークラスの受験はブロンズクラスの合格者が対象になります。

受験にはまず試験会場で講習を受け、その後に試験を受けるという流れ。講習は先ほど紹介した「J.S.A.ワインエキスパート」の有資格者が担当します。

試験内容は先に送付されるテキストからの出題で、試験当日の講習会ではあらかじめ要点を教えてもらえるので、初心者でも受験しやすいのではないでしょうか。合格者には認定カードと認定バッジが授与されるのもモチベーションになりそうです。

日本酒に関する資格

日本酒のソムリエは、「唎酒師(利酒師・ききさけし)」といいます。唎酒師はワインの「ソムリエ」と同じように、日本酒の提供・販売のスペシャリストと呼ばれる資格です。

ちなみに、その上位資格とも言われる「酒匠(さかしょう)」は、ワインの世界だとシニアソムリエのような立場にあたるようです。(酒匠は日本酒と焼酎のスペシャリスト)

日本酒の海外需要が上がり「Sommelier of Sake」、つまり国際唎酒師の資格を目指すプロの方も増えているようです。

唎酒師となると初心者には難しい資格なので、以下では趣味で日本酒に関する資格を取りたい方が目指せるものを紹介します。

日本酒検定

主催 日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)
実施 2010年~
級位 5級~1級
受験料 5・4級:各1,000円
3級(CBT):4,650円
3級(会場):3,650円
2級(CBT):5,200円
2級(会場):4,200円
準1級:4,700円
1級:5,250円
公式サイト https://ssi-w.com/nihonsyu-kentei/

消費者が「日本酒をもっと楽しむこと」を目的に実施されている日本酒検定。J.S.A.ワイン検定と受験料なども似ていますが、日本酒検定には準1級があります。無資格の場合、5〜3級から受験可能です。

5級と4級はネット受験になり、万が一不合格になった場合でも2回までなら再受験可能です。24時間受験可能なのも嬉しいですよね。

日本酒検定では3級と2級でCBT試験があります。会場での試験と違って結果が即時判定なので、すぐに合否が知りたい方にはぴったりです。

日本酒ナビゲーター

主催 日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)
級位 なし
受験料 4,400円
公式サイト https://ssi-w.com/consumer/sake-navigator/

日本酒ナビゲーターは消費者の立場にある方を中心に「日本酒の魅力を知ってもらう」という目的でできた資格です。数時間のセミナーを受講すると取得できる資格なので、日本酒の簡単な知識を身に着けたい日本酒初心者にもぴったりだと思います。

好きな場所・時間に受講できる「オンデマンド受講」と、全国で行われる体験型のセミナーに参加する「会場受講」の2通りがあり、会場受講で資格を取得した場合はカード型認定証書が貰えます。(オンデマンド受講の場合はデジタル認定書になります)

まとめ

ワインや日本酒の勉強方法や関連する資格について紹介しました。

元々お酒を飲むのが好きな人も、興味があってこれから勉強したい人も、ぜひ自分のスタイルに合った勉強法を実践してみてください。資格取得を目標に勉強するのもモチベーション維持になって良いと思います。

お酒に関する資格はワインや日本酒以外にも、例えば「カクテルソムリエ」や「ウィスキー検定」「日本ビール検定」「焼酎ソムリエ」など、ありとあらゆるお酒の資格があります。

自分の好きなお酒の知識を深め、さらに好きなお酒を楽しめるようになると良いですね。

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Posted by hamanishi