自家用(航空機)操縦士免許を取る方法

初めまして、濱西慎一と申します。時間ができた定年後の日々を充実させたいと考えている方は、自家用操縦士の免許取得を考えてみてはいかがでしょうか?

ここでは自家用操縦士の説明に加えてフライトという趣味を満喫する魅力、さらには自家用操縦士のライセンス情報についてなど、様々なことについて知ることができます。新たな趣味を見つけたいと考える方は、ぜひ最後までご覧ください。

自家用航空機の操縦士免許とは?

自家用航空機の操縦士免許とは?

自家用航空機を操縦できる自家用操縦士は航空従事者国家資格のうちの1つで、国土交通省が管轄している免許です。

自家用操縦士には「飛行機」と「回転翼航空機(ヘリコプターに)」があります。小型飛行機やビジネスジェットを操縦する場合には「飛行機」のライセンスを取得していく必要があります。自家用操縦士の飛行機免許取得により、教官についてもらうことなく自身のテクニックと判断でフライトを行うことが可能です。

ちなみに、この自家用操縦士は自動車で例えると普通自動車第一種免許にあたります。ですので、操縦経験がなくても取得でき、フライトの最初の一歩として取得する免許と言えます。故にこの免許だけでは航空会社に勤めるということはできません。

しかし、それでも定年後の大人の遊びを楽しむという考えでは、小型飛行機などのフライトでも素敵な趣味となりますし、大空で自由に操縦できる喜びは素晴らしい体験になること間違いないでしょう。

小型飛行機の特徴について

小型飛行機の特徴について

多くの人が旅行やビジネスなどで利用したことある飛行機はジャンボジェットです。

自家用操縦士が免許取得により操縦できる小型飛行機は定員10名以下の小さな飛行機です。この小型飛行機は国内線や国際線の旅客機が使われるような大きな空港にはありませんが、すこし小さい空港では目にすることができる飛行機です。

小型飛行機は車で使用されるエンジンと基本的には同じ構造になっており、レシプロエンジン搭載でコンパクトながらも大きなパワーを発揮します。そのため空を飛ぶスピードは早く、ジャンボジェットよりは劣ってはしまいますが自動車よりもずっと早くスピードで移動することが可能です。

そして空では天候さえよければ自由に飛べる魅力があります。道路のように信号がなければ渋滞もありません。旅客機となったら決められた航路を飛行しなければなりませんが、小型飛行機の操縦ではその必要もありません。自分で自由に航路を決めて飛べる楽しさがあり、身近に免許を取得できる特徴も合わせてたくさんの人に注目されています。

フライトクラブへ参加して楽しむことも

自家用操縦士はたくさんの人が取得してきたライセンスです。全国には多数の方が日々小型飛行機のフライトを楽しんでおり、場所によってはフライトクラブを結成しているところもあります。フライトクラブでは自家用の小型飛行機を所有していない方でも参加でき、機体を借りてフライトできたり、クラブが実施している様々なイベントに参加することもできたりと、有意義な時間を楽しむことができるのが特徴です。

例として本田技研工業のグループ企業であるホンダフライングクラブで、は自家用操縦士の資格を持っていればどんな方でも入会できるようになっています。機体のレンタルはもちろん、お楽しみイベントへの参加、さらには安全講習会を通じて安全な運航に必要な知識を得ることもできます。そのため、久しぶりに小型飛行機を操縦する方にも安心です。

ホンダフライングクラブは、埼玉県のホンダエアポートにて行われています。他にも全国にはいたる場所にフライトクラブを構えているので、気になる方は調べてみるといいでしょう。

免許の取得について

免許の取得について

続いては免許取得の説明に移ります。

航空身体検査の視力について

自家用操縦士を取得するにあたって視力を不安視する人が多いことでしょう。

このライセンスは矯正視力各眼0.7以上あれば航空身体検査に合格でき訓練を開始することができます。メガネやコンタクトレンズの使用はOKですが、例外としてレーザー手術やオルソケラトロジーによる矯正歴を持っている方はライセンスの取得ができないようになっています。

免許の取得に必要な費用

自家用操縦士の免許を取得するための費用は入学金の他、座学訓練費や、教材費などが必要になってきます。これらを合わせるとトータルで約120万円前後となり、原付自動車免許や普通自動車第一種免許のような価格で取得することはできません

また専門スクールによってかかる費用は異なるので、スクール選びをする際にはよく確かめておくといいでしょう。この価格の差は講義内容にフォロー体制などの違いがあるので、そちらも重視することが大事です。

他にもスクールに通う際には交通費もかかるので、忘れずに頭の中に入れておいてください。

必要な飛行時間

ライセンス取得に必要となるフライト時間は、総飛行で40時間以上となります。

単独飛行では10時間以上、野外飛行では5時間以上、同乗教育飛行では20時間以上といったように、それぞれ飛行時間の要件を満たさなければいけない他、野外飛行では270km以上の距離のフライト、そして途中2回以上の着陸、単独操縦のフライトを最低1回といったように条件もライセンス取得への条件に加わります。

また、同乗教育飛行においても夜間の離着陸が求められるようになっています。
訓練時間の長さは専門スクールによっても違いがあり、ホンダフライングスクールでは飛行訓練が82時間、座学訓練が68時間になっており、15ヶ月間かけて取得していきます。

素早く取得できる免許ではないものの、しっかりとした訓練を積み安全に配慮した飛行技術を身に付けることで初めて、自身で自由にフライトできるようになるのです。

まとめ

自家用操縦士は魅力あふれる小型飛行機を自由に操縦できるライセンスとなっています。取得するには時間やお金を有しますが、一度取ってしまえば自身で自由に操縦して楽しんだり、フライトクラブに入って仲間と飛行を楽しんだりと様々な楽しみ方ができます。ぜひこの機に、思う存分空の旅を楽しむためにも、自家用操縦士の免許取得を検討してみてはいかがでしょう。

Posted by hamanishi